不妊治療で胚移植をするのに少しでも着床しやすくなるようにと思い、当院で治療するのと同時に朝1時間のウオーキングを始めた人がいます。
正しいフォーム?(不妊治療中の会話)
何度か鍼灸や整体の治療をしていく中でウオーキングしてると肩が凝ってくると言われ“そんな力んで歩いたら良くないですよ”と言ってその時は簡単にアドバイスをしました‥。その数週間後に“いつもお腹が固くなってるのはなんでやろ~?”という話をしていると“ウオーキングの時はお腹に力を入れて歩いてます”と言われビックリしました!そしていろいろとアドバイスをしたのですが、いつも歩いている公園に正しいウオーキングの教えを書いた看板があり、そこにお腹に力を入れて歩くように書いてあったと言うので‥早速その公園にある看板の写真を撮りに行ってきました!
歩き方いろいろ
看板に書かれているたくさんのアドバイス‥?はツッコミどころ満載ですが今回は控えておきます(笑)
私自身たくさんの先生方の歩き方について書かれた本を読んで勉強したり、実際のウオーキングセミナーで歩き方を教わったりしてきましたがそれぞれに違いがあるのも事実です。
何が正しいというのは難しいですが、歩くことによって肩が凝ったりしんどくなるのは良くないことだと思います。
当院の患者さんの中にも歩幅が広い方がいいと思って頑張って大股で歩いている人は、外反母趾になったり開張足になったり太ももの前やふくらはぎが太くなったりする人がいます。また、つまづかないように足を高く上げて歩いている人は膝が痛くなってきたり、姿勢を良くしようと思い過ぎて背すじを力んで伸ばしてしまっている人は腰が痛くなったりと色んな人がおられます。
死ぬまで元気で歩けるように
当院ではできるだけ個人の体に合わせてアドバイスをするようにしていますが、“なんか気持ち良く歩ける!”とか“楽やけど早く歩ける!”とかを物差しにするといいと思います。
私個人的には、江戸時代の人はとても歩くのが速くてО脚の人がいなかったという事なのでその歩き方の練習をしています。僕のО脚もかなりマシになってきましたよ!
当院には不妊症の病院へは行かずに体の調子を整えながら自然に授かれたらと来院される方や婦人科でタイミング療法・人工授精・体外受精などしてる方が鍼灸や整体が不妊に良いと聞き通院されている方がおられます。
20年以上たくさんの不妊治療をされている方々に整体・鍼灸をさせていただく中で色んな興味深い話をたくさんお聞きするので、今回は体外受精をされている方の胚移植後の話を書いていこうと思います。
胚移植後の生活について
ずいぶん前に驚いた話ですが、体外受精の胚移植後の生活のアドバイスが病院によって全然違いがあるようでした。ある病院に通院されている方は、ほぼお姫様状態の生活をするようにすすめられ重たい物は持たず運動もやめて必要最低限の動き以外は安静にし、できれば仕事も休んだ方がいいみたいな感じで・・。はたまた違う病院に通院されている方は、日常をほぼ変えず何をしても大丈夫と言われている方もおられました。
不妊治療(体外受精)をされている方の様々なお話
お姫様生活をすすめられた方はマンガをたくさん大人買いして2週間ほとんど横になっていたり、撮り溜めていたビデオをずっと観ているなど専業主婦の方は特に病院からのアドバイスを真面目に守っておられるように思いました。
その後、陰性の場合は2週間ほどでお姫様生活は終わるのですが陽性反応が出た場合はそのまま安静生活を続けるのですが、初期流産をされる方もおられます。このような生活を真夏に1ヵ月半ほどお家でエアコンが効いた環境の中でずっと安静にされていた方は、身体がかなり弱っていたので普通の生活に戻るのにかなり時間がかかったことを今も思い出します。
もう一つ忘れられないケースがあります。その方はスポーツジムに通っていてエアロビクスをするのが大好きな人なのですが、体外受精後に安静を勧める病院で不妊治療をしていたので胚移植の度に運動(エアロビクス)を我慢していたそうです。そして陰性反応が続いてしまい「もう無理!」と心がなってしまい病院は当分休んで、何か心と体に良いことをしようと思って当院に来られました。はじめは当分の間、整体と鍼灸だけでやっていくと言っていたのですが1ヵ月ほどで他の病院の説明会に行ってみたらその病院は胚移植後に運動しても大丈夫という考え方だと聞いて気が楽になったようで、また採卵から始められました。病院が変わって初めての胚移植の時、卵のグレードがとても良くあまりにも卵の良さを褒められたみたいで胚移植後にエアロビクスをするのは気が引けて歩くだけにしたそうです。結果は残念ながら陰性で気を落とされていました。次の周期はもう一つあった卵を移植したのですが卵のグレードがあまり良くないということで本人もあまり期待していなくてエアロビクスなど踊ったり動きまくっていたそうです。結果は陽性反応(妊娠)がでて無事に出産まで至りました。
いろんなケースがありとても勉強になりました。
すぎもと鍼灸院の思い
妊活をされている方々は多かれ少なかれ不安やストレスがあると思います。いろいろ調べても余計にわからなくなったり不安が増したりする方も多くおられると思います。このような色んなケースを知って頂いて少しでも気持ちが軽くなってもらえると嬉しいです。頭で考えることも大事ですが自分の身体が喜ぶ感覚も大事にして欲しいと願っています。
ありがとうございました。
メンテナンスで来られている50代後半の女性。
ある時、不正出血があり「ガンとちゃうか?」と思い慌てて婦人科で見てもらったところ大丈夫だったそうですが・・。
更年期障害のためのホルモン補充療法
詳しく話を聞くと7年前の閉経を機に更年期障害の予防的な感じで女性ホルモンの薬をずっと飲み続けていたそうです。
今回、不正出血で内診してもらった時に閉経前からあった子宮筋腫が閉経したにもかかわらず大きくなっていたこともあり、長い期間のんでいたホルモン剤の影響かもしれないということで今後は服用しないことになったそうです。
私がびっくりしたのは、その方が薬を飲むにあたりリスクである血栓のことや乳がん、子宮がんの確率が上がるといわれていることなど全く知らずに飲んでいて「そんなん知ってたら・・・」って感じでした。
乳がん手術後のホルモン療法
乳がん手術後で腕のむくみ、肩の動きが悪い、呼吸が浅い、疲れやすいなどの症状で当院に来られる方々がいますが手術後に飲んでいる薬は更年期障害の方とは逆に女性ホルモンの作用を低下させて再発を予防するそうです。副作用として更年期障害のような不定愁訴や血栓、骨粗しょう症などあるそうです。
最近は若い方でも生理痛や不妊治療などでホルモン剤を使っている方も多くなりましたので、ご自分の状況とメリット、リスクをよく考えてほしいな~という少し私の中でモヤモヤした話でした。
友人との会話の中で、鍼灸院ってどんな時に行ったらいいのか行くタイミングが分からないって言われてビックリしました!そんな風に思っている人って結構いてるのかな?私たちには気が付かないことでした‥。
例えばこんな症状
特に痛いところがなくてもいいんだけどなぁ~って答えながら、例えば問診の時に「眠たい!」って一言いってくれるだけでもなんで眠たいのか?ってことを一緒に考えて原因を見つけ出して治療やアドバイスをさせてもらったりするし、「疲れがとれない!」とか「ストレス溜まってイライラする!」って症状でもいろいろ問診でお話を聞いたり、ツボの状態を診て治療したり‥。今では「目が疲れる!」って人や「息が苦しい!」って人も多いかな‥。どんなことでも気軽に相談してもらえたら少しでも楽になって頂けるのになぁ~って思ったりするよ~って話になりました。
もちろん「肩こり」や「不妊治療」でも‥
もちろん「肩こり」「めまい」「頭痛」「PMS・生理痛」「腰痛」「便秘」「更年期障害」「不妊治療」なども大丈夫です。
最近では不妊治療で来院される20代~40代の方が増えていたので勝手に鍼灸は広まってきてると勘違いして、少し感覚がズレていたのかなぁ~って気が付きました。友人の意見がとても心に刺さりました。ありがとう。
10年程前に不妊治療で授かった方が2~3年前から生理痛がきつくなったという症状で来院されました。婦人科に受診すると、子宮内膜増殖症と診断されたそうです。念のため子宮体がん・子宮頸がんの検査をしても大丈夫だったようです。
生理痛の原因
生理痛の原因はいろいろ考えられますが、まずこの患者さんは出産が帝王切開で手術後のケロイドがひどく、今でも傷あとが幅1cm程あり引きつった感じになっているので循環が悪くなっています。それに加えてコロナ禍による在宅ワークで運動不足や不良姿勢になり、職場での役職が上がった事による精神的ストレスもかなりあるようでした。
東洋医学のオ血とは
生理時のレバーのような塊も以前より大きくなっているようでした。東洋医学では生理時の塊のことをオ血といいます。オ血は冷えや運動不足、ストレスや体の歪み、食べ物などの影響を受けると言われています。生理の状態は、体の通信簿と言われていますので改善することが病気の予防にもなります。1日でも早く改善できるように一緒に頑張っていきたいと思います。
不妊の原因には、冷え・貧血などの体質やストレス・食事・運動などの生活習慣や体のゆがみなどがあります。
不妊でお悩みの原因をつきとめ、お悩みによって、全身の気血をめぐらせるツボに鍼やお灸をしたり、骨盤、背骨の矯正、カイロプラクティック、整体、オステオパシー、筋膜リリース等の筋肉・筋膜・リンパに対する手技療法により、全身的な自律神経・ホルモンの調節機能を高めます。
患者さまはそれぞれ身長、体重、体質など違いますし、不妊の症状やお悩みも違います。すぎもと鍼灸院の治療は誰でも同じではありません。患者さまのお悩みの根っこにあるもの、その日の体調に合わせてその時のベストな治療を組んでいきます。その方だけに組まれた、完全オーダーメイド不妊治療です。
冷え症・貧血・低血圧など虚弱な体質の方には‥
症状を補って能力を高めていくような鍼治療やお灸治療、整体やオステオパシーなどリンパの流れを良くするような手技療法を施します。
ストレスや食事、運動不足などにより自律神経やホルモンのバランスが悪くなっている方には‥
気(エネルギー)や血の滞りを取っていくようなツボに鍼やお灸の治療をしたり、自律神経バランスを整える手技を施したりします。
体のゆがみが原因と思われる方には‥
カイロプラクティックによる骨盤、背骨に対するソフトな矯正をしたり、整体やオステオパシーによる筋肉、筋膜に対するアプローチをしたりもします。
このようにそれぞれの症状に合ったオーダーメイド治療をして、一人一人の状況に合わせて卵巣のはたらきを向上させたり、子宮の循環をよくしていく為にツボに鍼や灸をしたり、骨盤まわりの筋膜をゆるめたり、骨盤の矯正をしたりしています。
婦人科では薬物治療や手術、タイミング療法、人工授精、体外受精など何かをプラスしていく足し算の治療に対して、すぎもと鍼灸院ではあなたが本来持っている生殖能力を最大限に引き出して授かりやすい体づくりを目指しています。
当院に来られた不妊治療の方に多い症状として
冷え・ストレス・むくみや便秘・下痢・吐き気などの消化器症状。骨盤のゆがみ・腰痛・肩こり・頭痛・生理痛・生理不順・PMSなどがあります。これらの症状は内分泌系、自律神経、循環器系などに悪影響を及ぼし、本来持っている生殖能力を低下させる原因になります。一人一人の症状に合わせた治療をしながら、卵巣のはたらきを良くするツボや子宮の循環を良くするツボに鍼やお灸をしたり、骨盤内の循環が悪くなる原因となる骨盤のゆがみや骨盤まわりのコリを改善し、血液やリンパの流れを良くして生殖能力を高めます。
不妊治療のストレス
中でもストレスは、不妊にとても大きく関係してきます。不妊治療のために病院へ通うこと自体がかなりのストレスになっている方が多く、通院をやめると自然に授かったというケースもあるくらいです。その他にも不妊治療についてインターネットなどで調べ過ぎて余計にしんどくなっている方も多いです。不必要なストレスはどんな病気にも関係しますので気をつけていただきたいです。このようなストレスに対しても鍼やお灸で改善することができます。
もう一つ気になるのは‥やっぱり冷え!
冷えは不妊治療にとって大敵です。冷えると血液やリンパの循環が悪くなります。ホルモンは血液に流れているので冷えるとホルモンバランスも悪くなります。
だからと言って冷えに対して温めすぎている方が多くおられますが‥。これもまた色んな情報を受けて、夏でも腹巻をしていたり、靴下を何枚も履いていたり、カイロを貼ったりと過剰に温めすぎて余計発汗をしてまた冷えるという悪循環になっている方も少なくありません。冷えのタイプもいろいろありますので、ご自分に合った改善法や冷え治療をすぎもと鍼灸院では行っています。