当院には不妊症の病院へは行かずに体の調子を整えながら自然に授かれたらと来院される方や婦人科でタイミング療法・人工授精・体外受精などしてる方が鍼灸や整体が不妊に良いと聞き通院されている方がおられます。
20年以上たくさんの不妊治療をされている方々に整体・鍼灸をさせていただく中で色んな興味深い話をたくさんお聞きするので、今回は体外受精をされている方の胚移植後の話を書いていこうと思います。
胚移植後の生活について
ずいぶん前に驚いた話ですが、体外受精の胚移植後の生活のアドバイスが病院によって全然違いがあるようでした。ある病院に通院されている方は、ほぼお姫様状態の生活をするようにすすめられ重たい物は持たず運動もやめて必要最低限の動き以外は安静にし、できれば仕事も休んだ方がいいみたいな感じで・・。はたまた違う病院に通院されている方は、日常をほぼ変えず何をしても大丈夫と言われている方もおられました。
不妊治療(体外受精)をされている方の様々なお話
お姫様生活をすすめられた方はマンガをたくさん大人買いして2週間ほとんど横になっていたり、撮り溜めていたビデオをずっと観ているなど専業主婦の方は特に病院からのアドバイスを真面目に守っておられるように思いました。
その後、陰性の場合は2週間ほどでお姫様生活は終わるのですが陽性反応が出た場合はそのまま安静生活を続けるのですが、初期流産をされる方もおられます。このような生活を真夏に1ヵ月半ほどお家でエアコンが効いた環境の中でずっと安静にされていた方は、身体がかなり弱っていたので普通の生活に戻るのにかなり時間がかかったことを今も思い出します。
もう一つ忘れられないケースがあります。その方はスポーツジムに通っていてエアロビクスをするのが大好きな人なのですが、体外受精後に安静を勧める病院で不妊治療をしていたので胚移植の度に運動(エアロビクス)を我慢していたそうです。そして陰性反応が続いてしまい「もう無理!」と心がなってしまい病院は当分休んで、何か心と体に良いことをしようと思って当院に来られました。はじめは当分の間、整体と鍼灸だけでやっていくと言っていたのですが1ヵ月ほどで他の病院の説明会に行ってみたらその病院は胚移植後に運動しても大丈夫という考え方だと聞いて気が楽になったようで、また採卵から始められました。病院が変わって初めての胚移植の時、卵のグレードがとても良くあまりにも卵の良さを褒められたみたいで胚移植後にエアロビクスをするのは気が引けて歩くだけにしたそうです。結果は残念ながら陰性で気を落とされていました。次の周期はもう一つあった卵を移植したのですが卵のグレードがあまり良くないということで本人もあまり期待していなくてエアロビクスなど踊ったり動きまくっていたそうです。結果は陽性反応(妊娠)がでて無事に出産まで至りました。
いろんなケースがありとても勉強になりました。
すぎもと鍼灸院の思い
妊活をされている方々は多かれ少なかれ不安やストレスがあると思います。いろいろ調べても余計にわからなくなったり不安が増したりする方も多くおられると思います。このような色んなケースを知って頂いて少しでも気持ちが軽くなってもらえると嬉しいです。頭で考えることも大事ですが自分の身体が喜ぶ感覚も大事にして欲しいと願っています。
ありがとうございました。