最近、鍼灸・整体に来られた患者さんで、よく似たパターンの腰痛の症例があったのでご紹介します。
2人の腰痛の共通点
1人の方はデスクワークの時間が増えてきたので椅子の上にハニカム構造のゲルクッションを最近使うようになった方でもう1人はメルカリをよくするので座ることが多いので低反発の座布団を使うようになった方でした。2人共はじめから「座布団どんなん使ってんの?」って聞いたわけではなく、いろいろと問診していく中で分かった事でした。
腰の痛みの共通点は、両者ともに座り心地は良くて長く座れるのですが、立つ時に痛かったり普段動いている時にピキッとギックリ腰になりそうで怖いという事でした。
やわらかい素材の特徴
低反発だったり耐圧分散や衝撃吸収などの素材は座布団だけでなく、寝具や靴でもありますが特徴として使い心地は良いけど後々あんまり‥というのをよく耳にします。寝具であれば寝心地はいいが朝起きたらしんどいとか、靴であれば履き心地良くて気持ちいいけど膝痛が起こってきたり外反母趾が痛くなったり‥。
今回の2人は股関節の前後の筋肉が固くなっていたり、片側の仙腸関節の動きが悪くなっていたのを整体治療をする事により早くに改善されましたが座布団のことを知らなければ、また同じ腰痛が出ていた可能性もあるので患者さんとのコミュニケーションは大事だという事を改めて感じました。
あの頃の柔らかい体に
元気な子どもは固い所や、やわらかい所で座ったり寝たりしてもあまり不具合がでないのは自身が柔らかく色んな環境に順応できているからだと思います。
私自身も色んな所が固くなっているのを感じます。居酒屋の固い椅子に座っているとお尻の骨が痛くなってきますし、ヨギボーで寝ると後がしんどいですし、足の爪を切る時は股関節が固いのと老眼も相まって、もはやサスペンスです。そういう不具合をチャンスと捉えて、どうすれば上手くできるか楽になるかをいつも考えて学んでいきたいと思います。
27年前に初めて逆子の灸を姉にした時にお灸ってすごいねんなぁ~と思って以来、たくさんの逆子の方を診てきた中で感じた事を少しお伝えしていきたいと思います。
病院によって意見はいろいろ?
だいたいの方が妊娠28週くらいで逆子になると帝王切開の話をされて、逆子体操と寝るときの方向(体勢)を決められている人が多いです。
ほとんどの病院で逆子体操と寝るときの方向を注意するように言われているのですが、面白いことにこの辺り(堺市周辺)で一番の産科である某病院では、その2つは別に意味がないのでしなくてもいいと言われるそうです。
逆子体操について
実際に逆子体操をしている方々に話を聞くと「すごく気持ちいい」「スッキリする」といったプラスの意見と「しんどい」「痛い」「苦しい」などマイナスの意見も聞きます。真面目な方ほど痛くても一生懸命がんばって腰痛や骨盤の痛みがひどくなっている方もいます。
寝るときの方向(体勢)
胎児の背中が上になるように寝ると重力によって逆子が治りやすいという考えのようですが、実際に片側だけを下にして寝ている人の皮膚や筋膜など調べてみると下になっている側がかなり固くなっていて循環も悪くなっています。寝たきりの方が床ずれになりやすいように同じ姿勢で長くいる事は、体になかなかの負担がかかると思います。
すぎもと鍼灸院の考え
東洋医学的に逆子は、赤ちゃんの居心地が悪くなっていると考えます。例えばお母さんの栄養状態が悪かったり血流の状態が良くなかったり、冷え、ストレス、むくみ、運動不足、ゆがみ、体のこり、体の痛みなどが逆子に影響すると考えます。
赤ちゃんに「頭はこっちやでー」と話しかけている人もいますが、赤ちゃんは本能でちゃんと分かっているけど、お母さんの体調があまり良くない状態だよ~と教えてくれていると思うので「ありがとう」と言ってご自分の体や生活を省みることをおススメします!
当院が開業してもうすぐ22年。有難いことに開院当初から定期的に通院されている方々が何人もいらっしゃいます。その中のお一人に、腰痛のTさんという方がいらっしゃいます。Tさんは当時60歳。1ヶ月後に娘さんも腰痛で来院。現在Tさんは82歳になられてメンテナンスで定期的に通院され、娘さんも定期的に来院されています。
中学生で腰痛
或る日その娘さんから電話が入り、娘さんの娘さんを診てほしいとのこと。当時その娘さんの娘さんは、なんと中学生で腰痛!その中学生だった娘さんも現在は24歳になり数年前に娘さんを出産。現在は、親子3代で腰痛など体のメンテナンス治療に通っていただいています。本当に有難いことです。もしかしたら近い将来、親子4代で治療に来てくださる日が訪れるかも・・笑
すっかり寒くなり師走の慌ただしい時期になりましたね。忘年会やクリスマスパーティーなどで暴飲暴食していませんか?
近頃「首の寝違え」や「ギックリ腰」の急性症状で来院される方が増えています! 急に寒くなったり、胃腸が疲れてくると様々な急性症状が起こりやすくなります。
就寝時は首に薄手のタオルを巻くなどして暖かくしてくださいね。
みなさまのご健康をお祈りしています。