27年前に初めて逆子の灸を姉にした時にお灸ってすごいねんなぁ~と思って以来、たくさんの逆子の方を診てきた中で感じた事を少しお伝えしていきたいと思います。
病院によって意見はいろいろ?
だいたいの方が妊娠28週くらいで逆子になると帝王切開の話をされて、逆子体操と寝るときの方向(体勢)を決められている人が多いです。
ほとんどの病院で逆子体操と寝るときの方向を注意するように言われているのですが、面白いことにこの辺り(堺市周辺)で一番の産科である某病院では、その2つは別に意味がないのでしなくてもいいと言われるそうです。
逆子体操について
実際に逆子体操をしている方々に話を聞くと「すごく気持ちいい」「スッキリする」といったプラスの意見と「しんどい」「痛い」「苦しい」などマイナスの意見も聞きます。真面目な方ほど痛くても一生懸命がんばって腰痛や骨盤の痛みがひどくなっている方もいます。
寝るときの方向(体勢)
胎児の背中が上になるように寝ると重力によって逆子が治りやすいという考えのようですが、実際に片側だけを下にして寝ている人の皮膚や筋膜など調べてみると下になっている側がかなり固くなっていて循環も悪くなっています。寝たきりの方が床ずれになりやすいように同じ姿勢で長くいる事は、体になかなかの負担がかかると思います。
すぎもと鍼灸院の考え
東洋医学的に逆子は、赤ちゃんの居心地が悪くなっていると考えます。例えばお母さんの栄養状態が悪かったり血流の状態が良くなかったり、冷え、ストレス、むくみ、運動不足、ゆがみ、体のこり、体の痛みなどが逆子に影響すると考えます。
赤ちゃんに「頭はこっちやでー」と話しかけている人もいますが、赤ちゃんは本能でちゃんと分かっているけど、お母さんの体調があまり良くない状態だよ~と教えてくれていると思うので「ありがとう」と言ってご自分の体や生活を省みることをおススメします!